子どもや青少年の不安障害の一般的な症状は、激しい恐怖や過度の心配あるいは不安感です。これらの症状は長期に渡ることもあり、著しく患者の生活に支障を与えることになります。不登校の繰り返し・中途退学 、友達関係が悪くなる 、自分はだめな人間だと低い自己評価をする 、学校などの活動の場での不適応 などです。
通常、ストレス反応としては、頭痛や発熱などの身体症状で反応する〈身体化〉と、不安やうつなどの精神症状で反応する〈心理化〉、さらに行動上の変化として反応する〈行動化〉の三つに大別されます。子どもの場合はこの三つに分化しないことも多いのですが、通常は身体症状として表現されることが多いことが知られています。不登校の子どもをみても、初期には腹痛や頭痛、発熱などの身体症状ではじまることが多く、しばらくしてから心理化や行動化が経験されます。
不安薬と看護
全般性不安障害GAD
全般性不安障害にかかった子どもや青少年は日常生活において極端で非現実的な不安に陥ります。学校の成績や、スポーツ活動に対し過度の不安になったり、時間通りに行動できるかについても心配したりします。全般性不安障害のある若者は、たいていの場合、自意識過剰で強く緊張しており、必死になって安心感を求めています。又、身体的な原因は何もなさそうなのに、腹痛や他の不調を訴えるケースもあります。
恐怖症
恐怖症の子どもや青少年は特定の状況や物事に対して非現実的かつ過度の不安を抱きます。恐怖症の多くはそれぞれ病名があり、主に動物・嵐・水・高所・密閉空間などに対する恐怖症があげられます。社会恐怖症のある子どもや青少年は他人から非難されることや厳しい評価を受けることを恐れます。また、恐怖症のある若者は恐怖の対象である物事や状況を避けるようになるので、生活が著しく制限されてしまいます。
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パニック障害PD
不明確な原因の「パニック発作」を幼児期や青年期に繰り返すことはパニック障害の兆候です。パニック発作は、一定期間続く激しい恐怖感で、その間、激しい動悸、発汗、めまい、吐き気、死が迫ってくるような感覚におそわれます。発作時に体験する恐怖感があまりに強いので、患者は次の発作が起きる恐怖(予期不安)におびえながら生活することになります。
強迫神経症OCD
強迫神経症のある子どもと青少年は特定の思考・行動を繰り返すパターンにはまってしまいます。何度も繰り返して手を洗う、数を数える、物を置きなおすなどの行動をとります。
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心的外傷後ストレス障害PTSD
子どもや青少年はストレスが非常に高まる事件・事柄を経験した後に心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症することがあります。身体的又は性的暴力を受ける、暴力行為を目撃する、爆破事件やハリケーンなどの惨事に遭うことなどがPTSDを誘発します。PTSDの若者は、強烈な記憶やフラッシュバックによって、あるいはその他、困りきったときの思考を通して、その苦しかった事件を何度も何度も反復して体験します。
社会不安障害SAD
発症年齢の平均は11−12歳、発症年齢が若いと予後がよくありません。SADの子どもは欠席率が高く,友達が少なく,主観的不適応感が強いのが特徴です。児童期のSADは他の精神疾患や自殺のリスクを高めます。多くの人が性格だと考え,治療可能な疾患だと知らないために,治療開始時期が遅れてしまっています。治療を受けない限り,症状はほとんど変化しません。治療は、SSRIを中心とした薬物療法と認知行動療法がベースで積極的に受診することを勧めます。
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