2012年3月27日火曜日

不育症(習慣流産): 不妊症Q&A


【Q】
不育症検査
今まで5回、対外・顕微受精を行いました。結果は1?4回まではセントで3回目にして妊娠、その後袋育たず。5回目は地元奈良で2段階胚移植(2分割1個戻し、胚盤胞2個戻し)後妊娠、その後出血。5回中2回妊娠しましたがダメでした。2回目の妊娠後出血して、トイレでレバーみたいな細長い物が2個出ました。(ちぃっちゃな赤ちゃん?)
結果不育症ではないかと思います。(ネットでは通常3回流産したらとありますが・・・)
不育症検査項目には何がありますか?もうしんどいです。

【A】
生殖補助医療(ART)による妊娠は、20〜25%が流産に終わるとされます。
当院でも、妊娠までは順調でその後に流産に至る人は少なくありません。
不妊治療とりわけARTの末の流産は、なかなか立ち直れるものではないと思われます。
ガクトさんご夫婦の場合にには、反復流産ということになりますが、これ以上繰り返さないためにも不育症としての検査を進めた方が良いかと思います。
以下は、同様の質問に対する回答です。ご参考にしてください。


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流産は、妊娠のおよそ15〜20%の確率で起こるとされます。その原因としては胎児の染色体異常が60〜70%を占め、そしてこの割合は母体の年齢と共に上昇してゆきます。受精卵の染色体には40%で染色体異常がありと報告され、それが出生時には0.6%に減少することを考えると、この「自然淘汰」が働かなければ4割の出生児が染色体異常を持つことになります。その意味で、流産は止めることもできないし、また止める必要もないと考えるのです。
このように言い切ってしまうと、この領域の治療は、全く意味がないのかということになってしまうのですが、多くの流産は、母体に原因があるのではなく、受精卵の問題であるという認識をまず持っていただきたいと思います。
つまり流産は、大きく二つに分類されるのです。

1受精卵(胎児)の異常がある場合
2受精卵(胎児)に異常がない場合

いわゆる「不育症」の治療対象となるのは、2の場合に限ります。
とは言っても、これらは結果論的な分類であって、実際の妊娠において染色体の異常の有無については、特別な手法を取る場合を除いて知り得ることではありませんし、個々の流産においてさえ、原因を調べるために染色体検査を行うことは一般的ではありません。

(流産の原因)
流産の原因には、以下があります。
1:受精卵の染色体異常:多くは偶発的、母体の加齢、ご夫婦の染色体異常
2:内分泌異常:黄体機能不全、高プロラクチン血症
3:免疫学的異常:抗リン脂質抗体症候群、HLA相同性
4:子宮異常:弓状子宮、双角子宮、子宮筋腫
5:感染症:クラミジア、ウイルス疾患
6:内科的合併症:甲状腺機能亢進症(バセドウ)・低下症、糖尿病、膠原病、血液凝固系異常
7:原因不明


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(検査と治療)
上記の原因を想定して、以下の検査が行われます。
1染色体検査
流産の際、排出された絨毛を用いて胎児の染色体検査を行う場合があります。 最近では、体外受精などで得られた受精卵の割球を用いた受精卵の染色体検査が技術的に可能になりました(ASKAでは行っておりません)。これはあらかじめ異常の有無を確認してから胚移植を行い妊娠させるもので、「着床前診断」と呼ばれます。また妊娠初期の絨毛穿刺、や羊水穿刺(羊水検査)なども従来から行われている染色体異常を調べる検査です。
また受精卵の染色体異常が、ご夫婦のどちらかの染色体異常による配偶子(卵子、精子)の異常によってもたらされるケースがあります。このような人を「保因者」と呼びますが、本人には何の症状も異常もないため、検査を受け始めて分かるものです。
受精卵や保因者の染色体を治療する方法は、残念ながらありません。

2内分泌異常
高プロラクチン血症は、習慣流産の患者の15%に見られるとの報告がありますが、この値が高いからと言って、流産率が高くなる訳ではないとされます。
黄体機能不全は、不妊症の原因としてよく耳にする説明ですが、流産の原因としてもそれがどれほどの重要性を持つかについてのはっきりとした根拠はありません。流産した結果、黄体から分泌されるプロゲステロンが低下しているのであれば、その低下をもって流産の原因と言うことはできないでしょう。


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3免疫学的異常:抗リン脂質抗体症候群、HLA相同性
抗リン脂質抗体症候群とは反復流産、血栓症、血小板減少などを併せ持つ疾患です。血液中の抗体の測定により診断されます。胎盤などの微小な血管に血栓が形成される結果、流産につながるとされます。治療法としては、血栓形成を抑えるために、副腎皮質ホルモン(プレドニン)や抗凝固剤(ヘパリン、低用量アスピリン)などが使用されます。
また白血球の血液型であるHLAの夫婦間の適合が流産と関連しているとの仮説がありますが、現在では否定的とされます。

4子宮異常:弓状子宮、双角子宮、子宮筋腫
子宮奇形があれば必ず流産するわけではありませんが、流早産を起こしやすいため、妊娠期間を通じて注意が必要です。子宮筋腫については流産の原因である以上に、不妊症の原因として重要です。妊娠にほとんど影響しない筋腫も多いため、治療を先行させるかどうかは個々に検討することになります。

5感染症:クラミジア、ウイルス疾患
感染症の存在があれば必ず流産するわけではありませんが、流早産を起こしやすいため、妊娠期間を通じて注意が必要です。

6内科的合併症:甲状腺機能亢進症(バセドウ)・低下症、糖尿病、膠原病、血液凝固系異常 これらの合併症が、不育症のスクリーニングによって発見される頻度は高いものではありません。内科的に十分にコントロールされた状態であれば、大きな問題となることはないと思われます。


7原因不明:一般に2回までの流産「反復流産」は、3回以上の流産「習慣流産」とは区別して考えられます。流産の確率を20%とすると、2回流産する確率は、25分の1(4%)、3回流産する確率は、125分の1(0.8%)となります。反復流産は25人に1人の確率で起こりうる頻度の高い現象であり、「病気」とは見なされないのです。しかし「反復流産」の人の中から3回目の流産を起こす人がでてくるため、流産のハイリスクであることには変わりません。病気でないと言っても、二度の流産を繰り返すと、怖くて次の妊娠を迎えることもできないと思われます。そこで当院では、以下のように取り扱うこととしています。

反復流産:希望があれば不育症の検査を行う。異常がなければ治療は 原則行わない。
習慣流産:不育症の検査を行う。異常もしくは希望があれば、何らかの治療を考える。

(治療)
黄体補充療法
黄体機能不全を想定して内服薬や注射剤を用いて、サポートを行います。
漢方治療
自己抗体陽性の症例で「柴苓湯」の有用性が報告されています。
(低用量アスピリン療法)

抗リン脂質抗体陽性の症例で有用性が報告されていいます。
夫の血液からリンパ球を分離し、妻に接種することで免疫を高めます。
その効果については、施設により成績は様々で意見の分かれるところです。


みかんさんの場合には、流産は2回ですので、「反復流産」ということになりますが、妊娠検査で陽性と出るのみで、月経の様に流れてしまう「化学的妊娠」を流産としてカウントするかどうかは微妙なところです。少なくとも現時点での検査は、必要とは考えられません。
また「妊娠が判明した時点から治療を開始する」との医師の発言の真意は、「早い段階で原因に気づけば、予防できる流産もあるかもしれない」という事であります。
習慣流産は、結局原因が判明しない事が多く、治療もしなくても無事妊娠、出産に至る人も多いのが現状です。「不育症」は、生殖医療の領域では解明が遅れている難しい領域なのです。



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